※ルールは大会により異なります。各大会ルールをご参照ください。
難易度 ★☆☆
トレーニングの目的
- 商店街やドッグイベント会場等、ざわざわと騒がしく、
周りに知らない人やイヌがいて落ちつかない環境でも、飼い主の横についてお行儀良く歩く。 - 来客時等、ちょっとイヌを他の部屋で待たせたい時、飼い主から離れてもおとなしく待つ。
ルール
イヌと一緒に行う椅子取りゲームです。
長方形の競技エリアの中央に一列に椅子が並んでいます。
- 音楽が始まったら、イヌをツケ(ヒール)のポジションにつけて、ラインの外側を反時計周りに歩きます。
- 音楽が止まったら、ラインの外でイヌにオスワリ-マテを指示し、イヌがオスワリしたことを確認してから、イスを取りに行きます。イヌの体全体がラインの外に出ているかを確認してください。
- イヌがオスワリをしたら、ハンドラーは空いている椅子のところに行って座ります。
イスを取りに行くときは多少走ってもかまいません。ただし、事故が起きないように十分気をつけてください。 - イヌがオスワリ・マテを崩す、またはイヌの体の一部が境界線の内側に入ってしまったら、ハンドラーはすぐに境界線の外側に出てもう一度イヌにオスワリをさせます。 イスを取れなかったハンドラーが、他のイヌのオスワリを崩すように誘惑することができます。
この時以下の行為は禁止されています。- ハンドラーおよびイヌが他のイヌの1メートル以上に近づくこと
- ハンドラーが競技エリアから出ること(イヌの外側を通ることはできません)
- イヌに触れること
- イヌに食べ物を与えること、食べ物で誘惑すること
- 名前を呼ぶこと
- イヌを怖がらせる、脅かすこと
- 最後に1ペアが残るまで、順次イスを減らしていきます。
注)
- 歩いている間、基本的には前のペアを追い抜くことはできません。
- ミュージカルチェアは、オフリードで歩くことをトレーニングするための競技です。ミュージカルチェアにはじめて挑戦する場合は、リードを付けても構いませんが、コーナーを曲がる時やイヌを座らせる際にリードを引っ張ってイヌにショックを与えないようにしてください。
さっそくトレーニングしよう!
レッスン1
周りに見知らぬ人や他のイヌがいても、きにせず飼い主に集中して歩く
ステップ1
ついてを習得する
- 「ツイテ」と言って、ごほうびでイヌの気をひきながら自由に歩く。
- イヌがついて来たらほめてごほうびをあげる。
- イヌが先に行こうとしたら飼い主は逆方向に歩いてイヌが飼い主に集中するように仕向け、イヌが横に戻ってきたらほめてごほうびをあげる。
- 途中でオスワリやマテなどをさせる。
ステップ2
他のイヌと一緒に練習する等、周りに見知らぬ人やイヌがいる環境でツイテの練習をする
ポイント
「右側歩行」に慣らしておく
→ゲーム中は反時計回りに歩くため、ハンドラーが内側を歩いた方がよりスムーズに椅子へ移動することができる
レッスン2
歩行中の指示に対してすばやく確実に座る
ステップ1
おすわり
- 「オスワリ」と言いながら食べ物のごほうびをイヌの鼻先からマズルの上の方を通って頭の後方にずらしていく。イヌがごほうびにつられて上を見上げるとオスワリをする。
この時手を高く上げ過ぎるとイヌが飛び上がってしまうので注意する。 - イヌがオスワリをしたら、ほめてごほうびをあげる。
- 「オスワリ」と言ってごほうびを持たずに手の動きだけで誘導し(ハンドシグナル)、オスワリしたらほめてごほうびをあげる。
ステップ(2)周りに見知らぬ人や他のイヌがいる環境でオスワリの練習をする
ステップ(3)歩行中に突然オスワリをさせる練習をする
ゆっくり歩いている時に一度止まって指示を出す練習から始め、最終的には飼い主が歩き ながら指示を出してもつられずにその場で座れるようにする。
レッスン3
どのような状況でも誘惑に負けずに待てる
テップ(1)マテ
- 「オスワリ」「マテ」と言ってそのまま1秒間数える。
- イヌが待っていたらほめてごほうびをあげ、マテを解除する。
イヌが動いてしまったらもう一度オスワリの指示をして待たせる時間を短くして再度行う。 - 2秒、3秒、5秒・・・と徐々に時間をのばしていく。
- 「オスワリ」「マテ」と言ってイヌから1m離れ、イヌが待っていたら戻ってほめながらごほうびをあげる。
- 2m、3m、5m・・・と徐々に距離をのばしていく。
ステップ(2)マテを指示して飼い主はイヌに背を向けて離れていく、マテをさせたまま飼い主がイヌの周りを1周する、見えない所に隠れる等の練習をする
ステップ(3)他のイヌと一緒に練習する等、周りに見知らぬ人やイヌがいる環境でマテの練習をする