テイク&ドロップ

イヌがマーカーをくわえ、離れたターゲットにどれだけ近い位置に落とせるかを競うゲームです。ターゲットの周りにはイヌの気が散るもの(紙など)が撒き散らされています。

ハンドラーはハンドラーボックスで椅子に座り、MCがスタートの合図を出したら、イヌにマーカーをくわえさせ、制限時間1分以内になるべくターゲットに近い場所にマーカーを落とすように指示します。時間内であれば、何度やり直してもかまいません。
イヌがマーカーを落とした位置に満足したら片手をあげて「マーク!」と言います。1分が経過した時点、またはハンドラーの「マーク!」を持って競技終了とします。
マーカーが落ちた位置からターゲットまでの距離を測ります。
注)
ハンドラーはゲーム開始前に競技エリアに入ってはいけません。イヌにターゲットの位置を教えることも認められません。
いったんイスに座ったら、制限時間の1分が過ぎるまで立ち上がることはできません。ハンドラーのおしりがイスから浮いた時点で失格となります。

トレーニングの目的
オモチャで遊んでいても飼い主の指示があれば手放す。
指示で自分のオモチャやリードを片付けることができる。
指示された方向に動けるようになる。

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さっそくトレーニングに挑戦!

トレーニングしよう!
レッスン1
オモチャをくわえ、指示があるまでくわえた状態を維持できる

ステップ(1)
放して
※トイ・レトリーブ レッスン1を参考

ステップ(2)
取って
イヌが大好きでくわえやすいオモチャ(ぬいぐるみ等)を使って練習。
イヌの目の前でオモチャを散らつかせ興味をひきながら「取って」と言う。
イヌがオモチャをくわえたら、「いいこだね」と落ちついた口調でほめ(興奮させてしまうとオモチャを放してしまう可能性がある)、飼い主に集中させながら1秒数える。
オモチャを1秒くわえていることができたら、「放して」の指示を出してごほうびをあげる、又はオモチャで遊んであげる。
2秒、3秒・・・というように、オモチャをくわえたまま維持させる時間を徐々に長くしていく。
レッスン2
オモチャをくわえたまま、飼い主の方向指示に従って動く

ステップ(1)
取って
※レッスン1を参考

ステップ(2)
後ろ歩き
レッスン2.ステップ(2)イラスト
壁や椅子を使って人がやっと通れる程の通路を作る。
イヌと向き合い、ごほうびを見せながらゆっくりと前へ踏み出す。
同時に「バック」と言う。この時イヌの体を無理矢理押さないように注意する。
イヌが1~2歩でも後ろ歩きができたらほめてごほうびをあげる。
3歩、4歩・・・というように徐々に距離をのばしていく。
ごほうびを持たずに練習する。
ハンドラーが一緒に動いて誘導しなくてもイヌが後ろ歩きできるように練習する。
「バック」と言いながらハンドシグナル(手を大きく前後に振り、イヌを押し出すような動き)を使ってイヌに指示を出す。
初めはイヌが1~2歩でも後ろ歩きができたら「そうそう、いい子」と褒め、すぐにオスワリ又はフセの指示を出す。
そして、飼い主がイヌの所まで近寄って行きごほうびをあげる。
誘導なしでの後ろ歩きの距離を3歩、4歩・・・というように徐々にのばしていく。
通路を作らなくても後ろ歩きができるように練習する。
ステップ(3)
「右へ」「左へ」
レッスン2.ステップ(3)イラスト
イヌと向き合い、「右へ」(「左へ」)と言ってごほうびを持った手に注目させながら右方向(左方向)へ1歩踏み出す。
イヌがごほうびの動きを追って一緒に右方向へ動いたらほめてごほうびをあげる。
ごほうびを持たずにハンドシグナルだけで誘導する。
飼い主はその場から動かずにコマンドとハンドシグナルだけで指示どおり動けるように練習する。
イヌが飼い主の方に寄ってこれないように、椅子等を使って双方の間に壁を作る。
イヌが指示された方向に少しでも動いたら「そうそう!いいこ」とほめ、すぐにオスワリ又はフセの指示を出す。
そして、ハンドラーがイヌの所まで寄って行きごほうびをあげる。
方向指示の目標距離を徐々に長くしていく。
イヌとハンドラーとの距離を徐々に延ばしていきながら、遠隔での練習をする。
ステップ(4)
オモチャをくわえさせた状態で後ろ歩きや「右へ」「左へ」の練習をする
レッスン3
離れた所からの指示でもオモチャをすばやくその場に放すことができる

※トイ・レトリーブ レッスン3を参考

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